Mouchette

映画の話

この前フランス映画を観た。学内の小劇団が使うような舞台とあの軽くて硬い、折りたたみ式の椅子が懐かしかった。
映画は白黒、だいたい1時間と数十分という短いもの。最初から小動物が罠にかかって死んだり、お酒の違法取引の場面など不穏だった。
少女は天然パーマに頑張ってリボンをつけ、ガバガバの靴を履いている。教師は少女を鬱陶しそうに眺める。教師というのはそういうものだ、どこでも。
貧しさと大人たちの性の淫らさによって彼女は誰からも護られず孤独を強めていく。
そして意図せず少女は処女を失う。胸についた汚いキスマーク。その後、最後の拠り所であった病気の母親が死ぬ。母親のいない世界、消えない傷、失われた純潔。
少女から女性へ変化する要因は何だろう。セックス?成人したら?私にはよく分からない。多分、自分が性的に常に見られていると分かり、振る舞いを変えた時点で少女が失われるんじゃないかな。女性になれるわけではないけれど。

映画の少女は突然に、強制されて失われた。身体と心、社会とのバランスが追いつかない中で支えになるものもない。
あるのは、秘密と貧困と酒。

彼女は死ぬ。
綺麗な薄く白いベールを何度も自分に巻きつけて。

またねー☆〜(ゝ。∂)

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